本当に全員の合意があるのか
二世帯住宅を建築するにあたって、そこに住む予定の人すべてが100%の合意を持っているかというのは疑問があるところです。気の進まなさを抱えているメンバーはいないのでしょうか。特に旦那さんの義両親と暮らすことになった妻が、全く嫌な気持ち無く同居を了承できるかというのは、大きな課題です。
モヤモヤした気持ちを抱えているメンバーがいることは、意外と忘れ去られがちです。上手く口に出せない人もいますよね。自分の親であれば、言いたいことも言えますが、義理の関係では難しいものです。嫁姑関係が上手くいっていない家庭もあるでしょう。二世帯住宅を建築する前には、一度じっくりと全員の本音を聞く必要があるでしょう。
気の進まなさを打ち消すメリットがあるか
義理の家族と同居するにあたって気の進まなさがある場合、その気持ちを超えるメリットがあるかが重要です。例えば、資金についてです。義両親と同居する妻には、気が進まない思いがあるでしょう。しかし、義両親が頭金を多く出してくれるのであったり、ローンをきちんと組んでくれるなど、金銭的なメリットがあるのであれば、気持ちも少し落ち着くでしょう。
親世帯の収入や年齢によっては、ローンを組むことができないことがあります。その場合、子世帯が二世帯住宅のローンを組むことになってしまいます。ただでさえ気の進まない同居に金銭負担が加われば、妻は反対の気持ちが強くなります。金銭負担が軽くなることは、妻の気持ちも軽くします。気の進まなさを打ち消すには、何らかのメリットが必要なのです。
二世帯住宅では2つの世帯が暮らす環境であるため、トラブルを防ぐために生活に関する細かいルールを作ることが大切となります。